抄録
前報で見いだした立体軌跡植付機構による千鳥植えの可能性を実証するため、2種類の千鳥植え田植機を試作した。その1つは作業幅の拡大を目的としたもので、目標複条間15cmの植付機構4組を45cm間隔に配置した。栽培試験の結果、従来の6条並木植えと同程度の収量が得られた。もう1つは、複条間18cmの植付機構5組を36cm間隔で配置し、m2当たり30株程度の密植千鳥植えを行う田植機とした。試験の結果、田植機による密植千鳥植えの可能性が明らかになった。また密植千鳥植えの効果について、手植えにより植付けを行い栽培した結果、10%程度の増収効果が確認された。