玄米をタンパク質含量などの主要成分に基づいて1粒ずつ高速に選別することができれば, 育種の精度が向上するばかりではなく, 混米の検出など広い応用分野が考えられる。このような目的で開発した玄米1粒成分自動選別機について, 第1報では装置の概要と動作について報告し, 総合選別速度が2.8秒/粒であり, 実用的な選別速度が得られたと報告した。本報では, うるち玄米 (品種: ひとめぼれ) と酒玄米 (品種: 山田錦) を用い, 水分とタンパク質含量のキャリブレーションを作成したのでその推定精度について報告する。