抄録
ビニールハウスや植物工場等の施設内の防除において,散布ノズル後方からエアアシストを行うことによって,作物群落内の農薬付着性能を向上させることを目的として,エアアシスト静電散布における噴霧液滴の物理的特性に関する研究を行った。本研究では,風洞内において,環状電極を用いた静電散布装置を利用し,エアアシスト風速,噴霧液滴粒子径,噴霧ノズル高さ,散布距離,電極印加電圧と噴霧液滴の落下量分布および液滴の比電荷等の関係について検討した。その結果,中空円錐噴霧ノズルを供試して行った水平方向への噴霧は,エアアシストを利用することにより,対象物へ到達する噴霧液滴量の増加を認め,さらに,散布距離100cmにおける比電荷がエアアシストを利用しない場合と比して最大で約8倍となった。