抄録
豚舎からの曝気処理水をサトウキビほ場などに散布するトラック搭載型の散布機を開発した。散布機はホース,巻取りドラム,散布·吸水用ポンプおよびエンジンより構成され,4tトラックにローリータンクとともに搭載できる。直径32mm,長さ50〜75mのホースをほ場に伸ばし,リモコン操作で巻取りながら人力散布する方式によって1人作業が可能となり軽労化が図れた。散布に利用されているバキュームカーに比べて,トラック,タンクおよび散布機の価格は安価で,散布コストも安く,1人当たりの作業能率は高いことを示した。サトウキビ栽培において処理水は液肥として化学肥料の代替になり,慣行施肥より窒素量換算で処理水を多めに散布したところ増収した。固形の化学肥料より肥切れの良い液肥は,サトウキビの品質に悪影響を与えずに台風襲来前の8月頃まで散布可能で,施用期間を長くできた。