2015 年 77 巻 5 号 p. 363-370
インドネシア,カンバー地域において,3種類の耕うん機についてコストと作業性能についての現地調査を実施した。この地域の7つの地区の中からロータリ式22台,はつ土板プラウ式11台,フロート式耕うん機27台を調査対象とし,2012年および2013年においてこれらの機械の管理者·作業従事者·整備士に対するインタビューを実施してデータの収集を行った。その結果,フロート式耕うん機が,作業能率,運用コスト,利益において最適であるとの結論が得られた。耕うん機における損益分岐点は3.07ha/1シーズンであった。それゆえ,性能面·経済面ならびに所有を正当化する理由として,本研究では該当農家に対しフロート式耕うん機の選択を提案する。