2015 年 77 巻 6 号 p. 470-476
太陽光植物工場における生産性の向上と省力化を目的として,様々な作業を行うマルチオペレーションシステムを開発した。マルチオペレーションシステムは,走行ユニット,生育診断ユニット,害虫検知ユニット,受粉ユニットおよび収穫ユニットから構成されている。これらの内,本稿では害虫捕殺粘着シートの写真を撮影し,画像処理によって害虫発生数を監視する害虫検知ユニットについて報告する。太陽光植物工場内に設置した害虫捕殺粘着シートの画像に対して,捕獲した数百匹の害虫数を手動計測した正解データを用意し,画像処理の有効性を評価した。正解データと画像計数結果の差を母集団とする標準偏差は9.26となり,害虫発生数のマッピングデータ収集に十分活用できることがわかった。