軟弱野菜の出荷作業では,出荷規格質量の束を作る煩雑な作業(調量作業)が繰り返されている。そこでニラを対象に,2~3束の小束を組み合わせて適正な質量の束にする調量基礎試験装置を試作し,作業の省力化について検討した。装置は主として1個のロードセルと8個のバケットを有し,PLCで制御される。バケットに供給された小束を順に計量・貯留した後,目標質量を満たし,最も小さな質量となる組合せの小束を算出し,取り出す。目標質量110gの場合,110~115gに調量できた割合は,35g程度の小束の組合せでは91~96%,55g程度の小束の組合せでは83~96%で,1束の平均調量時間は,順に17sと13sであった。