魚体積の精密推定は,養殖魚の生育状態モニタリングおよび出荷準備を行うためには不可欠である。本研究では,共鳴音発生用の空洞部とアクリル製で軽量な試料挿入用の空洞部の二つを持つ水中ヘルムホルツ共鳴器を製作し,魚体積の推定を行った。共鳴音発生用の空洞部に取り付けた水中スピーカを用いて,100 Hzから500 Hzまでのチャープ波の発生および検出を行った。試料挿入用の空洞部内で,メダカ(Oryzias latipes)およびウグイ(Tribolon hakonensis)の体積を増加させるに従い,共鳴周波数は減少した。どちらの魚種についても,体積実測値と予測値の間で,決定係数0.99という高い相関が確認できた。