本研究では,収穫作業効率低下の要因となるイネの倒伏状態を診断する画像処理手法を提案した。供試画像についてはコンバインのキャビン内に搭載したCCDカメラによって刈り取り直前の稲株を撮影し,学習用と評価用で合わせて29870枚を収集した。画像処理システムはピクセルごとのエッジに基づくHistogram of Oriented Gradient特徴からk平均法を用いてBag of Visual Words特徴(次元数100)を生成した後,主成分分析で次元数を90とした。最後にサポートベクタマシンを用いて倒伏判定した結果,判定精度は74.0 %であった。