前後二頭口の扇形ノズルを装着した,近接散布可能な平棚栽培果樹用のドリフト低減型防除機を開発した。ナシ園での清水散布実験の結果,送風量を3.8 m3/sに低減したときの開発機による散布は慣行スピードスプレーヤによる送風量7.8 m3/sでの散布と同等の付着性能でドリフトの低減が可能であった。ナシ園での薬液散布実験の結果,開発機による送風量3.8 m3/sでの近接散布では,園内最外樹列から15 m地点でのドリフトによるコマツナへの農薬残留量は0.01 ppm未満で,送風量7.8 m3/sの慣行スピードスプレーヤによる散布では,同地点での農薬残留量は0.03 ppmであり,ドリフト低減効果が認められた。