2021 年 83 巻 4 号 p. 282-289
近赤外域(900~1700 nm)ハイパースペクトルイメージングを用いて,ニホンナシ「にっこり」の果実断面の糖度分布を可視化した。ハイパースペクトルデータを測定したナシ断面に格子状ゲージを設定し,格子に沿ってサンプルの糖度を測定するとともに,格子内の25×25画素(約11×11 mm)の平均吸光度スペクトルを求めた。説明変数を平均吸光度スペクトルの2次微分スペクトル,目的変数を糖度としてPLS回帰により定量評価が可能な糖度推定モデル(R2 p:0.73,RMSEP:0.68)を作成して糖度分布を推定した。推定した糖度分布の平均値と実測した糖度分布の平均値には高い相関(R2:0.91)がみられた。