2023 年 85 巻 2 号 p. 97-106
作業機自動着脱を実現する第一報として,作業機自動着脱用ヒッチカプラを開発し,迅速な作業機着脱と同時に油圧接手や電源のコネクタの着脱等を自動化した。コンクリート及び草地の上で試験を行ったところ,様々なトラクタと作業機に装着した開発機の着脱においては,許容される位置及び角度の誤差がそれぞれ約3~5 cm と5°であり,開発機が最適に設置された場合の作業機動きが2.3 cmと2.1°未満であることを明らかにした。また,開発機による作業機着脱時間も慣行着脱方法に比べて最大85.7 %も大幅に短縮した。