中山間地等の条件不利地域における水稲,麦,大豆等の収穫に要するコストの低減のために,小型汎用コンバインを開発した。開発機は,新技術(送塵弁開度自動制御機構,撥水加工揺動選別部,狭ピッチ切断部)を導入し,従来の汎用コンバインよりも全長と全幅を約1割,質量を約2割縮小し,小区画のほ場でも効率的に収穫作業ができる。開発機を水稲,麦,大豆の収穫に供試し,小型化のために導入した新技術の効果及び収穫性能を調査した。その結果により,開発機が水稲,麦,大豆に対して実用的な収穫性能を有していることを実証した。また,実用化のための課題についても考察した。