農業食料工学会誌
Online ISSN : 2189-0765
Print ISSN : 2188-224X
ISSN-L : 2188-224X
技術論文
結晶質シリカ生成の抑制を考慮した穀物乾燥用籾殻燃焼炉の開発とライスセンターへの適用
土師 健野田 崇啓山下 勝也大石 茂浅岡 健二浅井 綱一郎野口 良造安久 絵里子
著者情報
キーワード: 籾殻, 結晶質シリカ, 省エネ, CO2, SDGs
ジャーナル フリー

2025 年 87 巻 3 号 p. 241-251

詳細
抄録

 穀物乾燥工程における灯油消費量削減及び籾殻の有効活用を目的として,栽培面積30~40 ha規模(1日の乾燥処理量を15 tと設定)のミニライスセンター向け穀物乾燥用籾殻燃焼炉を開発するとともに,既存のライスセンターへ設置しその適用性について確認した。乾燥に必要な熱量の大半を開発機の籾殻焼熱で供給し,残りを灯油バーナーで供給することを前提に,開発機は最大熱出力を116 kW,結晶質シリカ生成抑制のため燃焼温度800~900 °C,短時間燃焼(設計値1分)とした。開発機によりライスセンターでの乾燥作業では71.2 %の灯油を削減できた。燃焼の前後で籾殻の容積は17 %に減少し,燃焼灰は結晶質シリカが0.3 %以下で可溶性ケイ酸が49.7 %含まれていた。

著者関連情報
© 2025 農業食料工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top