高精度衛星測位技術を用いて,果樹園内の防除作業を自動で行うことができる自動運転スピードスプレーヤを開発した。わい化りんご園で自動運転精度の評価を行った結果,目標とする経路に対する横方向偏差のRMSは0.06 m,方位偏差のRMSは3.6°となり,果樹園内の自動防除作業に十分な精度であることを確認した。また,感水紙を用いて散布性能の評価を行った結果,開発機による自動散布はスピードスプレーヤによる慣行作業と同等であることを確認した。給水作業を含めた作業能率試験では,自動運転作業中は作業者が不要として試算した結果,作業能率は3.4 min/10 aとなり,作業時間を68 %削減できる可能性が示された。