抄録
リンパ球(TおよびBリンパ球), Raji細胞, 免疫複合体(IC), suppressor soluble factor (SSF)の電気化学的応答をサイクリックボルタンメトリ―で検討した結果, これらの細胞群はelectroactiveであることがわかった。このときの電気化学的応答の大きさ(還元反応のピーク電流値, ip)は細胞数とともに増加し, また細胞数が同じであっても細胞の種類によってそのipが異なることがわかった。また, 抑制力の異なるSSFは異なるipを与えた。さらに, Raji細胞とaggregated human IgGとの反応によって生成したICのipは, Raji細胞のみのときのそれよりも大きいことがわかった。患者血液中の各種リンパ球の直接電気化学的monitoring, ICの電気化学的検出, あるいはSSFの抑制力の電気化学的評価などにおいて, 上記の知見は役に立つものと思われる。