人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
大動脈弁置換術におけるCarboMedics弁の早期臨床成績
下野 高嗣佐藤 友昭高尾 仁二片山 芳彦矢田 公草川 實山崎 順彦
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 21 巻 2 号 p. 644-648

詳細
抄録
1990年7月より1991年9月までの15ケ月間にCarboMedics弁を用いて大動脈弁置換術を施行した23例に臨床的検討を加えた。使用弁サイズは21mm7個, 23mm10個, 25mm6個であった。手術死亡は1例(4.3%)のみで, 他に1例(4.3%)が在院死亡した。血栓弁, 感染弁等の人工弁に起因した合併症は認めず, 遠隔期死亡も認めなかった。連続波ドップラー法による最大弁圧較差(n=17)は19.6±12.7mmHg, 弁サイズ別では, サイズ21mm(n=7):22.5±12.6mmHg, 23mm(n=6):20.2±12.9mmHg, 25mm(n=4):16.1±10.5mmHgでサイズ間に有意差は認めなかった。Gorlinの式より求めた安静時有効弁口面積(n=8)は平均1.40±0.27cm2であった。ペーシング負荷による心拍数90/分時の有効弁口面積は平均1.39±0.25cm2, 130/分時は平均1.29±0.23cm2と頻拍応答性は良好で, 血清LDH値によるAVR単弁置換例の検討では術後4週目には術前値と有意差なく人工弁に起因する溶血は少ないと考えられた。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本人工臓器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top