人工臓器
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各種洗浄消毒剤の透析液供給装置配管材料への影響とカルシウム塩溶解性について
成瀬 真中島 健一大場 博松田 治芝本 隆秋葉 隆
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1992 年 21 巻 3 号 p. 905-908

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抄録
透析液供給装置の洗浄消毒剤として市販されている次亜塩素酸ナトリウム、QC-70、MC-1000、シェンマの配管材料に与える影響ならびに重炭酸透析液を使用した場合配管内に析出する炭酸カルシウムの溶解性と殺菌効果について検討した。検討した配管材料はSUS304、SUS316のステンレス鋼とポリプロピレン、シリコーン、テフロンの高分子材料である。各種消毒剤の通常使用される希釈溶液と原液の2水準で検討した。次亜塩素酸ナトリウムとシュンマはSUS304に対して重金属の溶出が高値に認められた。SUS316はSUS314に比較していずれの消毒剤に対しても耐食性は高かった。高分子材料はどの消毒剤にも溶出しなかった。炭酸カルシウムは1%以上の酢酸水溶液に溶解したが他の消毒剤には溶解しなかった。一方、殺菌効果は全ての消毒剤で認められた。以上のようにSUS316以上のグレードのステンレス鋼と高分子材料は消毒剤に対する耐食性が優れており、また配管内のカルシウム塩を溶解させるには幌以上の酢酸水溶液が必要であり、他の消毒剤は溶解効果はなかった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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