砥粒加工学会誌
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論文
CFRPの研削面の生成機構
田代 徹也藤原 順介花〓 伸作藤原 進一
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2005 年 49 巻 2 号 p. 99-104

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抄録

CFRPの研削表面に特徴的な仕上げ面状態が生じる原因を追求するために, 研削条件を一定として実験を行い, 切りくずや研削表面を詳しく観察し, 研削温度の測定を行った. 研削断面も観察し, 研削機構の考察を行った. 単粒切削実験も行い, 砥粒単体での切削状態についても詳しく観察した. 得られた主な結果は次の通りである. 1) 一方向CFRPの研削加工では, 繊維角度が90°の場合, 表面粗さは最も小さく, 次いで0°, 45°の順で, 135°の場合, 最も大きくなった. 2) 炭素繊維は細かく削られるが, 繊維角度が0°の場合, 長い切りくずとなることが多い. 3) 研削表面は, 繊維端面上に樹脂が広がって, 繊維端面が観察しにくい状態となっている. これは, 研削熱による影響ではなく, 砥粒によって樹脂が撫で付けられることにより, 繊維端面を覆うためである.

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© 2005 社団法人 砥粒加工学会
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