砥粒加工学会誌
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シリコンウェーハ製造研磨におけるウェーハエッジ形状の影響評価
福田 明福田 哲生檜山 浩國辻村 学土肥 俊郎黒河 周平
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2009 年 53 巻 2 号 p. 105-110

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抄録

半導体デバイス製造におけるリソグラフィプロセスやCMPプロセスにおいて,ウェーハエッジ領域近傍まで均一な処理を行なうためには,シリコンウェーハのエッジロールオフをより小さくすることが必須となる.そこで,シリコンウェーハ製造時のCMPプロセスにおいて,エッジロールオフの指標であるロールオフ量(Roll Off Amount: ROA)を小さくする方法のひとつとしてエッジ形状の最適化を提案した.また,両面研磨と片面研磨の研磨レート分布がウェーハ表面の面圧分布のみに比例すると仮定し,FEM解析を用いた面圧分布計算によりウェーハエッジ領域近傍における面圧分布を評価した.その結果,両面研磨,片面研磨のどちらにおいても,エッジ幅(edge width)が小さいほどROAを小さくできることがわかった.また,これは研磨パッドのヤング率が1~15MPaの間ではヤング率によらないこと,さらには両面研磨においてキャリア厚さがウェーハ厚さ以下の場合にはキャリア厚さによらないことがわかった.

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© 2009 社団法人 砥粒加工学会
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