抄録
近年,ジルコニアは審美性の高い歯科用フレーム材料として注目されている.しかしジルコニアを歯科用フレームとして利用するためには,薄くかつ支台歯の形状に合わせて3次元形状に成形研削する必要がある.このとき工具・工作物がそれぞれ小径・薄物であるためそれらの破損が問題となる.そこで本研究ではジルコニアの成形研削に対して研削抵抗低減の効果が期待される超音波援用研削を検討している.成形研削は砥石円筒面と砥石端面の両方の加工形態の組合わせであり,前報において砥石円筒面の超音波援用研削について超音波援用の効果を理論と実験により検証した.本報では砥石端面における超音波援用研削モデルを提案するとともに,実験においても研削抵抗を60~90%程度低減できることを示した.また加工面の観察から超音波振動が加工面に与える影響を明らかにした.