砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
Print ISSN : 0914-2703
ISSN-L : 0914-2703
論文
微小径エンドミル加工における特異切削現象に関する研究
—メカニズムと生起可能性について—
野村 光由川島 貴弘柴田 隆行村上 良彦桝田 正美堀内 宰
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 54 巻 10 号 p. 598-602

詳細
抄録

微小径エンドミル加工では,切取厚さが切刃丸味半径とほぼ同程度に小さく,また工具剛性が低いので,切削過程がラビング/プラウニングとマイクロ切削の間で遷移し,それが切削安定性や仕上げ面粗さ,工具寿命などに悪影響を及ぼすことが考えられる.本論文では,そのような特異切削現象について,メカニズムのモデル化とシミュレーションおよび切削実験により,検討された.その結果,特異切削現象のメカニズムモデルの妥当性とその生起可能性が見出された.

著者関連情報
© 2010 社団法人 砥粒加工学会
次の記事
feedback
Top