砥粒加工学会誌
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高じん性ばね鋼の圧縮残留応力に及ぼすマイクロショットピーニングの影響
原田 泰典, 後和 大輔
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2012 年 56 巻 10 号 p. 691-696

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抄録
航空機や自動車などの搬送機器では軽量化が進められているため,構成する機械部品である歯車やばねなどにおいても薄肉化や小型化が行われており,より高強度かつ高耐久性のある製品が強く求められている.耐久性を改善できる表面処理法の一つとして,ショットピーニングが広く用いられている.本研究では,これまでにほとんど研究が行われていない高じん性ばね鋼へのマイクロショットによる加工を行い,おもに耐久性向上に影響のある圧縮残留応力に及ぼす投射条件の影響について調べた.投射材は平均直径0.1mmで,比較的新しい超硬合金製および汎用鋳鋼製である.空気式機械を用い,投射圧力0.4~0.8MPaと投射時間5~60sの加工条件で行った.その結果,最表面における圧縮残留応力は投射時間を増加させてもあまり変化がないことがわかった.一方,材料内部における圧縮残留応力は投射時間が長くなるにつれて減少したが,材料内部の深い位置まで付与することがわかった.また,表面特性や疲労限度に及ぼす投射材の影響において,超硬合金製による加工の有効性が見られ,材料内部深くまで圧縮残留応力の付与が可能であることや高い疲労限度が得られることがわかった.
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© 2012 社団法人 砥粒加工学会
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