砥粒加工学会誌
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セラミックス切断用スクライビングホイールの開発とその切断技術
留井 直子村上 健二橋本 多市北市 充平野 茂和福西 利夫
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2015 年 59 巻 12 号 p. 705-710

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抄録
スクライビングホイール(以下,ホイールと称する)を用いた「ホイールスクライブ+ブレイク」技術は,液晶用板ガラスの切断に広く採用され,技術確立されている.この方法の利点は,カーフロス(切断時に発生する基板の削りしろ)がなく,乾式で高速切断加工できること,さらに熱影響がないことである.そのため,この技術をセラミックス基板の切断に応用できれば,製造コストの削減が期待できる.技術の応用には,ガラス同様にセラミックス基板でも,スクライブ時に垂直クラックが形成される必要がある.そこで,ホイールスクライブによりアルミナセラミックス基板を切断した結果,板厚方向に垂直クラックが形成され,ブレイク可能であった.しかし,ガラス用の従来ホイールではスクライブ距離100 m程度で刃先が摩耗し,ホイール寿命に課題があった.そこで,従来ホイールに比べ耐摩耗性の優れた「セラミックス専用ホイール」を開発した.セラミックス専用ホイールでは従来ホイールに比べ,約10倍以上の距離をスクライブ可能であった.
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© 2015 社団法人 砥粒加工学会
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