日本アスレティックトレーニング学会誌
Online ISSN : 2433-572X
Print ISSN : 2432-6623
原著
足関節捻挫予防のテーピングおよび足関節底屈筋疲労がバウンディングパフォーマンスに及ぼす影響
棒田 英明広瀬 統一
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2018 年 3 巻 2 号 p. 149-157

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抄録

本研究では,足関節のテーピングによる固定と局所疲労課題がバウンディングパフォーマンスと下肢関節の挙動に与える影響を検討した.12名の大学生アスリートを対象に2歩のバウンディングジャンプを行わせ,最初に踏み出す足を分析足として跳躍距離,接地時間,足・膝・股関節角度,骨盤の挙動,地面反力,筋電図を測定した.一元配置分散分析を用いて,コントロール条件,テーピング条件,足関節底屈筋疲労条件の3条件で比較した.その結果,テーピング条件と足関節底屈筋疲労条件でバウンディングの跳躍距離は低下し,下肢関節の代償動作が確認された.ジャンプパフォーマンスにとって足関節の可動性と筋機能を確保することは重要であることが示唆された.

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© 2018 一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
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