2020 年 5 巻 2 号 p. 159-163
本研究は僧帽筋下部に対して実践している筋力トレーニングの筋電図解析を行い,トレーニングの比較・検討を行うことを目的とした.対象は健常男性9名で,僧帽筋下部に対するトレーニング3種目(エクササイズ「Y」・「A」・「U」)を実施し,僧帽筋上部・中部・下部・三角筋後部の筋活動の%MVCの比較を行った.「Y」は「U」・「A」よりもすべての筋において有意に高い筋活動を示し,「U」は「A」よりもすべての筋において有意に高い筋活動を示した.以上の結果から「Y」は僧帽筋下部の強化に最も期待ができると考えられ,「U」は胸椎の伸展可動性を引き出しながら僧帽筋下部の強化を行う場合有効なトレーニングと考える.