育種学雑誌
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人為突然変異の利用に関する育種学的研究 : III. 発育段階を異にする水稲へのX線照射が照射当代植物における障害の発現におよぼす影響
山県 引忠赤藤 克己
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1963 年 13 巻 4 号 p. 255-262

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抄録
1. 突然変異の効果的誘起法に関する基礎資料を得ることを目的として,水稲品種銀坊主の鉢植え植物を用い,出穂前4~5週間より出穂期に至る種々の発育段階に,X線による高線量率照射を行なった。 2. 出穂,草丈,稗長,着化数,稔性,穂型および籾型について,照射当代における障害発現の状態を調べ,次の結果を得た。 i)各形質における障害の程度は,いずれの発育段階においてもほぼ線量に比例する。なお,視認容易な障害を生ぜしめる線最は概して5kr以上である。 ii)各形質における障害発現の状態は発育段階によって異なり,またこのようた発育段階による相異の傾 向は形質によって異たる。 iii)実験結果に基づいて不稔および異型頴花の発現機構を検討し,高線最率照射の意義について考察を行なった。
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