育種学雑誌
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茎切片を用いたキクの効率的形質転換
深井 誠一/Wim Rademaker
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1995 年 45 巻 2 号 p. 179-184

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抄録
茎切片を外植体としたキクの効率的形質転換法を確立した.植物材料には,高率に不定芽を再生し,バクテリア感染によって不定多再生率が低下しない品種(1581)を用いた.培地はMS培地に1.0mg/l BA,0.1mg/l IAA,30g/lショ糖,7g/l寒天を添加したものを基本とした.形質転換には,Agrobacterium tumefa-ciensAGLO(pMOG410)を用いた.バイナリーベクターpMOG410には,b-glucuronidase(GUS)intron遺伝子とneomicinphos photransferase II(NPTII)遺伝子が組み込まれている. バクテリアを接種した茎切片を100mMアセトシリンコンを添加した基本培地上で2日間共存培養した後,基本培地に10mg/lカナマイシンを添加した選択培地に移植した.以後3週間毎に新しい培地に移植しながら9週間培養し,この間再生した不定芽の内緑色で健全なものだけを収穫し,GUS発現を検定した.共存培養直後の外植体には,高いGUSの一過的発現が観察された.
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