育種学雑誌
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イネ貯蔵タンパク質グルテリン遺伝子(Glu-1),半矢委性遺伝子(sd-1)および脱粒性遺伝子(sh-2)の連鎖分析
中村 淳小松 節子夏 宝森平野 久
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1995 年 45 巻 2 号 p. 185-188

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抄録
イネの第1染色体上で,種子貯蔵タンパク質グルテリンα5割およびα5bサブユニットをコードするGlu-1座と半矮性遺伝子sd-1座が15.5%の組換価で連鎖すること,また,sd-1は脱粒性遺伝子sh-2と13.7%の組換価で連鎖することが報告されている.本研究ではGlu-1座の第1染色体上の座位を推定するために,Glu-1,sd-1およびsh-2の3遺伝子間で連鎖分析を行った.材料は,日本型水稲品種農林29号と,農林29号の遺伝的背景にインド型品種台中在来1号の半矮性遺伝子を導入した半矮性準同質遺伝子系統SC-2を交配したF2集団(204個体)を用いた.各F2個体の秤長,脱粒性およびグルテリンα5サブユニットについて調査し,3遺伝子間の組換価を算出した.稗長は各個体とも豊熟期の最長程を測定し,脱粒性は豊熟期の穂を強く握った際の脱粒程度で判定した.グルテリンは,二次元電気泳動法で胚乳タンパク質から分離し,クマシー・ブリリアントブルー染色で検出した.その結果,これらの遺伝子はGlu-1,sd-1そしてsh-2の順で第1染色体に座乗していることが推定された.
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© 日本育種学会
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