脳と精神の医学
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遅延報酬選択における衝動性と抑うつ傾向
小野田 慶一岡本 泰昌国里 愛彦岡田 剛山脇 成人
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2009 年 20 巻 3 号 p. 249-254

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抄録

近年,抑うつと衝動性の関係性が指摘されている。我々は抑うつ傾向と,遅延報酬選択課題における衝動性の関連を検討した。衝動性の変数として,遅延報酬選択課題における行動データを指数関数及び双曲線モデルにフィットさせて算出した割引率を用いた。抑うつ傾向は,指数関数モデルの割引率と負の相関を示した。この結果は,抑うつが強い個人ほど遅延報酬に対する割引が強く,衝動性が高いことを示唆している。

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© 2009 日本生物学的精神医学会
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