脳と精神の医学
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Case Report
髄膜腫を合併する反復性大うつ病性障害に対する修正型電気けいれん療法の経験
中武 将幸寺石 俊也脇園 知宜田邉 英桑原 達郎吉野 相英野村 総一郎
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2009 年 20 巻 3 号 p. 255-259

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抄録
ECTは気分障害や統合失調症に対して良好な成績を上げている治療法であるが,脳腫瘍を合併した精神疾患に対するECTの適応については,未だ一致した詳細な治療指針は存在しない。今回我々は,髄膜腫を伴ったうつ病性昏迷状態に対してm-ECTを行い,完全寛解するという治療経過を,二度繰り返した症例を経験した。2コースのm-ECT治療において,明らかな有害事象は認めなかった。脳腫瘍を有する患者に対するECTの適応について文献的考察を行った。
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© 2009 日本生物学的精神医学会
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