2019 年 10 巻 1 号 p. 10-15
非カフ型カテーテル(以下,カテーテル)使用時,血管径が細い患者では血管壁へのへばりつきや血流動態の変化による再循環が懸念される。本研究では,血管径が再循環に与える影響を検討するため模擬循環回路を使用し,先端形状の異なるカテーテルを用いて再循環率の測定を行った。カテーテルの先端形状は2種類のエンドホール型,立体流線型を使用した。結果,エンドホール型では順接続時において再循環は認めなかったが,逆接続時において血管径が細くなるにつれ再循環率の上昇が認められた。立体流線型では順接続時において血管径によらず軽度の再循環を認めた。逆接続時において再循環率は上昇したが,血管径によらず値はほぼ一定であった。この結果から血管径の細い患者において,カテーテルの先端形状や接続法によって再循環率が上昇する可能性があると考えられた。