2023 年 14 巻 1 号 p. 32-36
新生児急性血液浄化療法における血液回路への加温効果の影響について検証した。方法は室温を25℃・27℃とし,36.0℃に加温した模擬血液を血液回路内に灌流させたときの静脈側チャンバーと患者接続部の温度を測定した。次に保育器を使用し,保育器の開放モードと閉鎖モードで保育器内の留置回路長を変化させ,静脈側チャンバーと患者接続部の温度を測定した。室温の違いでは両温度で静脈側チャンバーから患者接続部まで温度低下を認めたが,室温が高いほど温度低下の影響は少なかった。また,保育器モードの違いでは両モードで静脈側チャンバーから患者接続部まで温度上昇を認め,開放モードで保育器内の留置回路を80cmとした場合の患者接続部温度が35.8℃と最も高い結果を認めた。本検討より,血液回路は室温および保育器のモード,さらには留置する回路の長さなどの環境により加温効果の影響を受けることが示唆された。