日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
技術・工夫
高サイトカイン血症に対するPMMA膜による血液浄化療法 (PMMA-HDF/HD)の有用性について
渋谷 陽平花澤 勇一郎風呂 正輝窪田 彬鈴木 俊郎柴原 宏
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2023 年 14 巻 1 号 p. 37-40

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抄録

感染を契機に発生する高サイトカイン血症に対し,サイトカイン吸着能を有するpolymethyl methacrylate(PMMA)膜を使用する持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)の有用性が報告されている。今回,同じ膜であるPMMA膜を使用した血液濾過透析/透析(PMMA-HDF/HD)の有用性について検討した。2021年1月から2022年3月までの期間,インターロイキン-6(IL-6)高値の敗血症症例10例(男性6/女性4例,平均年齢73.6±14.3歳)に対し,PMMA-HDF/HDを施行した。PMMA-HDF/HD施行後にIL-6とWBCは有意に低下し,全例生存した。PMMA-HDF/HDは透析条件の変更により集中治療室でのCHDFに近い治療内容を透析室で行うことができるため,感染早期から急性血液浄化療法を施行することになり,重症化予防に貢献すると考えられた。

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© 2023, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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