2024 年 14 巻 2 号 p. 73-76
首都直下地震の発生した際はcrush症候群からのAKIの発症が多発し,とくに災害発生直後から数日の間は高カリウム血症に対する血液透析,血液濾過などの急性血液浄化療法の需要が高まると考えられる。しかし災害時にはライフラインに依存するこれらの治療は施行できないことも考えられるため,環境が整った高次医療機関や他医療圏に搬送するまで本格的なライフラインが不要な腹膜透析やnon machinery dialysisなどの治療法を選択できるように平時から準備を進めておく必要性があると考えられる。