本邦では従来,血漿交換療法(plasma exchange:PE)は主に膜分離法で実施されてきたが,近年では遠心分離法PE(centrifugal therapeutic plasma exchange:cTPE)が導入されつつある。今回,持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)とcTPEを直並列で実施した非典型溶血性尿毒症症候群の9歳男児例を経験した。CHDF回路の透析カテーテルから脱血直後に多流量型の三方活栓を2つ接続し,cTPEを組み込む形で直並列接続とした。機器トラブルや圧アラームの異常を認めることなく,円滑に実施できた。一方,cTPEは単独で実施する場合,末梢静脈路と動脈路で送脱血が可能で,治療時間を短縮できる点で特徴があるが,CHDFとの併用時にはこれらの利点は生かされない。さらに,プライミングボリュームの増加や特定保険医療材料であることから,CHDFとcTPEの直並列の接続は選択肢となるが,適応は慎重に検討する必要がある。