2012 年 3 巻 1 号 p. 40-45
PMMA膜hemofilter(ヘモフィール®CH-1.0N)は,cytokineの吸着能が高いことが報告されている。今回,ヒト排液高濃度IL-6血漿(約47万pg/mL)を用いてPMMA膜のCHD,CHFモードの吸着特性をin vitroで検討した。排液血漿約2,500mLをCHD,CHF用に分け,PMMA膜を用いて,血漿流量=80mL/min,CHD:透析流量=400mL/hr,CHF:濾過流量=400mL/hrに設定し再循環させた。膜前(原槽),後,濾液を採取した。評価項目はIL-6の原槽濃度,IL-6平均消失速度(CLp),ふるい係数,除去率,総除去量,TMPとした。開始前IL-6濃度は477,000pg/mLであった。施行0.5,6,18,48時間後の原槽濃度はCHD/CHFで186,000/161,000pg/mL,11,600/6,650pg/mL,1,440/564pg/mL,1,044/546pg/mLであった。CLpは,0.5,18時間後にCHD/CHFで31/36mL/min,2/2mL/minであった。除去率は6時間後で97%に達した。総除去量は両モードとも約4億pgであった。本モデルにおけるPMMA膜IL-6吸着量は,モードによらずほぼ同等であり,4億pgと膨大な吸着量を示した。吸着能力の限界を確かめるには,新たに添加回収実験をする必要があるが,バルクへの吸着特性から,さらに多くのcytokineを吸着する能力があると考えられる。