日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
急性血液浄化療法において濾過流量や膜の細孔半径がクリアランスに与える影響
細孔モデルおよび物質移動モデルを用いたシミュレーション評価
海老根 智代小久保 謙一栗原 佳孝丸山 直子塚尾 浩小林 弘祐
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2013 年 4 巻 1 号 p. 49-56

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抄録

急性血液浄化療法は救急・集中治療領域において広く行われる治療となったが,治療の操作条件やヘモフィルタの仕様がクリアランスに及ぼす影響についての検討は少ない。そこで本研究では透析液流量と濾過流量の総量(QD+QF),透析液流量と濾過流量の比(QD/QF比),中空糸膜の細孔半径がクリアランスに及ぼす影響を検討するため,拡散と濾過による物質移動を考慮したモデルによるシミュレーションを行った。その結果,QD+QFや細孔半径を大きくするとクリアランスは増加した。QD/QF比を変化させると小分子量物質はCHDF領域で最小クリアランス,中・大分子量物質はCHDF領域で最大クリアランスを持ち,その際,クリアランスが最小もしくは最大になるQD/QF比は物質ごとに異なった。

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© 2013, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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