日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
ヘモフィルタの膜面積によるL/D(length/diameter)の違いがライフタイムに及ぼす影響
嘉松 翔山香 修新山 修平森田 敏夫中村 篤雄鍋田 雅和福田 理史兵藤 啓一郎木嶋 涼二杉原 学高須 修山下 典雄坂本 照夫
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2013 年 4 巻 1 号 p. 43-48

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抄録

集中治療領域において持続的腎機能代替療法(Continuous Renal Replacement Therapy:CRRT)は欠かせないものとなっており,CRRTで使用するヘモフィルタは長時間にわたり使用可能であることが求められる。今回,エクセルフロー®(AEF)についてAEF0.7(膜面積0.7m2)とAEF1.0(膜面積1.0m2)でクロスオーバー比較試験にてライフタイムを検討した。さらに,実験系でヘモフィルタ内部の流れをX線透視下に観察した。ライフタイムは,AEF0.7で1,908±210分,AEF1.0で1,305±213分とAEF0.7の方が有意に長かった。また,実験系の結果では,膜面積が大きいほどヘモフィルタ内部の血流分布が不均一であることが示唆された。AEFでは,膜面積が大きくなるほどL/Dが小さく,ヘッダー直径は大きくなる設計となっている。今回,膜面積が大きいAEFでライフタイムが短縮した原因は,ヘッダーの直径が大きくなったことによる線速度の減少と,血流分布が不均一となったことによる影響があったと考えられた。よってヘモフィルタのライフタイムを延長するには,L/Dが適正であることが重要である。

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© 2013, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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