日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
当院ICUにおける小児持続的血液浄化療法の検討
問題点と対策
山田 幸恵上村 真弓竹内 陵鈴木 むつみ木下 由華橋詰 英明〆田 実杉森 美幸石川 正敏秋山 玲奈三澤 健治宮本 晃子新 典雄加藤 政雄湯澤 由紀夫西田 修
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2013 年 4 巻 1 号 p. 75-80

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抄録

当院ICUで小児持続的血液浄化療法(小児CBP)の施行が開始された当初は,トラブル発生時に対応が遅れることがあった。そこで,当院ICUで施行した小児CBPを後ろ向きに検討し,管理の問題点と対策についてまとめた。3年間で7症例に対して,のべ104日施行された。体重20kg未満の症例は,赤血球濃厚液と新鮮凍結血漿で回路を充填し,治療開始前にHDFを施行して,電解質などの補正と加温を行った。定期回路交換は,血液製剤を使用せずに,使用中回路と新規回路の直列接続で簡潔に行った。施行中のトラブルは74件で,回路内凝固が34件で最多だった。マニュアルを作成して手技を統一したことや,勉強会や情報交換を行ったことで,円滑な対応が可能になり,臨床工学技士の不安も軽減した。回路内凝固は安定した治療の提供を妨げるため,今後も発生への早期対応を試みる必要がある。

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© 2013, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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