日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
透析患者における心臓血管手術後のCHDF回路寿命に対するメシル酸ナファモスタット先発品および後発品の比較
木村 竜希江間 信吾水口 智明森田 耕司峯田 周幸加藤 明彦
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2014 年 5 巻 1 号 p. 62-65

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抄録

メシル酸ナファモスタット(NM)では複数の後発医薬品(後発品)が発売されているが,NMの先発医薬品(先発品)と後発品の抗凝固作用を比較した研究は少ない。今回,心臓血管手術の翌日から持続的血液濾過透析(CHDF)を開始した維持透析患者43例を対象とし,抗凝固薬にフサン®を使用したF群(22例)とコアヒビター®を使用したC群(21例)について,CHDF回路寿命(CHDF 開始から初回交換および中断までの時間),CHDF開始前の血算,生化学,凝固系,活性化凝固時間(ACT)について,後ろ向きに比較した。CHDF回路の寿命はF群,C群それぞれ1,390±433分(23時間10分),1,225±434分(20時間25分)であり,C群で短い傾向にあったが有意差はなく(p=0.219),その他の項目も差がなかった。したがって,今回用いた後発品では,透析患者の心臓血管手術後のCHDFにおいて,回路寿命に影響しなかった。今後は,より出血リスクの高い患者を対象として,他社の後発品の抗凝固作用に関し,さらなる検討が必要と思われる。

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© 2014, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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