2014 年 5 巻 1 号 p. 66-71
持続的腎機能代替療法で用いられる持続緩徐式血液濾過器(血液濾過器)は,治療時間の経過とともに中空糸内で血液が凝固して閉塞し使用困難となる。臨床現場では血液凝固による中空糸の閉塞状況は血液側入口圧や膜間圧力差によって評価されることが多いが,血液が血液濾過器のどの部分で凝固し閉塞しているのかを評価した研究は多くない。本研究では牛血液を用い,ポリスルホン膜製血液濾過器(SHG-1.0,AEF-10)における血液凝固による中空糸閉塞状況を確認するため,血液濾過器の血液入口部,中央部,出口部の3ヵ所を切断し,閉塞した中空糸の分布を観察した。その結果,血液濾過器により中空糸の閉塞状況は異なることがわかった。血液入口部では断面中心部分の閉塞が少なく,SHGにおいてはその傾向が出口部まで継続し,中心部の流れがスムーズであることが示唆された。また,血液濾過器中央部で閉塞する中空糸が多いことが示唆された。