2015 年 6 巻 1 号 p. 29-34
血液浄化療法を迅速かつ安全に施行するために,バスキュラーアクセスカテーテル(カテーテル)は有用である。その反面へばりつき現象が治療の妨げとなる場合がある。臨床使用中のカテーテルの定量的評価は困難であるため,ex vivoの評価システムを確立した。生体を模擬した循環回路にはブタ静脈血管を設置し,内腔にブタ血液を循環血液流量(Qv)100~300mL/minで循環させた。血管内にカテーテルを挿入し,血液流量(Qb)100~200mL/minで脱血した。へばりつき現象の発現について,エンドホールタイプカテーテルは,Qv 300mL/min,Qb 100~300mL/minのときすべての条件で認めた。サイドホール付きカテーテルは,Qv 300mL/min,Qb 100と150mL/minで認めず,Qb 200mL/minで20%に認めた。今回構築した系により,カテーテル評価が十分にできたと思われる。