日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
救急搬入患者における急性血液浄化症例の割合
吉澤 城本間 康一郎鈴木 昌佐々木 淳一並木 淳吉田 理林 松彦堀 進悟
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2015 年 6 巻 1 号 p. 52-57

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抄録

【背景】急性血液浄化療法は集中治療患者に必須な治療法であるが,本邦における救急受診患者のどれくらいの割合で急性血液浄化療法が施行されたかについての報告はない。【目的】東京消防庁から認定された三次救急医療機関として重症~軽症患者を診療する当施設における急性血液浄化の実施状況を調査した。【方法】2008年8月から2010年7月までの2年間に,救急搬入された患者12,733人を対象に,血液透析(HD),血液濾過透析(HDF),持続血液濾過透析(CHDF)が行われた頻度を調査した。【結果】救急車で来院し,緊急入院した患者2,192人(男性1,281人,年齢中央値66歳)のなかで,HD,HDFを施行した患者は85人(3.9%,男性60人,年齢中央値74歳),CHDFを施行した患者は47人(2.1%,男性30人,年齢中央値58歳)であった。以上を合計すると,急性血液浄化の対象となった患者は132人(6.0%,男性90人,年齢中央値68.5歳)であった。【考察】急性血液浄化は救急搬入した入院患者の6%に実施され,救急医療の質の確保に必須の処置であることが示された。

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© 2015, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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