日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
廃棄ヒト血漿を用いたCHDF条件下における新規PMMA膜血液浄化器の性能評価
岡島 友樹崎山 亮一安部 貴之石森 勇村上 淳金子 岩和菊地 勘木全 直樹峰島 三千男土谷 健新田 孝作秋葉 隆
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2015 年 6 巻 1 号 p. 58-62

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抄録

Polymethylmethacrylate(PMMA)膜はさまざまな中大分子物質を吸着除去し,とくに持続型血液浄化療法で効果的である。今回,高い抗血栓性の実現を目的に膜表面を改質した新規PMMA膜血液透析器であるNF-1.0H(NF)を従来型のBG-1.0PQ,持続緩徐式血液濾過器CH-1.0Nと比較した。実験は血流量100mL/min,透析液流量500mL/h,濾過流量1,000mL/hで行い,血液側に廃棄ヒト血漿1Lを再循環し,透析液側にサブラッドBSGをシングルパスで流した。すべての浄化器で尿素,β2-MG,α1-MG,アルブミン,サイトカインのクリアランスに大きな差はなかった。このことからNFは従来型と比べ,多くの溶質で吸着除去性能をそのまま維持していることが確認された。また,抗血栓性を高めたことにより,よりライフタイムの長い血液浄化器となる可能性が高いため,この領域での開発が望まれる。

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© 2015, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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