【はじめに】小児急性血液浄化療法の長期腎予後は明確にされていない。救命後,慢性尿細管障害を呈した乳児例を報告する。【症例】男児,日齢18左踵骨蜂窩織炎に対し抗菌薬治療された。日齢27左踵骨骨髄炎・膿瘍をきたし掻爬・ドレナージを施行された。日齢28創部出血からショックをきたし,当院ICUに搬送入院となった。来院時,傾眠傾向,乏尿,高K血症,凝固障害を呈した。不整脈はなく,グルコース・インスリン療法などの治療と持続的血液濾過透析を2日間施行した。日齢30 Cr値は正常化したが,Naの尿中排泄増加による低Na血症をきたし,慢性的な補正を要した。現在3歳,Na補正は中止できたが,尿細管障害は残存している。【まとめ】乳児期は尿細管機能の成熟期であり,慎重な判断を要する。長期的な腎機能の経過観察体制の構築が必要である。