2015 年 6 巻 2 号 p. 129-135
持続血液浄化療法(continuous blood purification therapy:CBP)は集中治療領域を中心に広く施行され,必用不可欠な急性血液浄化療法となっている。しかし,各施設試行錯誤しながら施行されているのも現状である。東海CHDF研究会は平成20年からCBPにおける症例検討会およびアンケート結果に基づき情報の共有化を図ってきた。今回,平成26年度の第6回アンケート調査を行い,東海地区の現状について調査した。アンケート内容は施行条件,プライミング方法,施行中の管理体制とした。施行条件,プライミングの方法および症例による違いはあるが条件,管理方法など一定の方向性が見出せた。一方,施行中の薬剤交換,条件変更,トラブル対応などの管理は,臨床工学技士が関与している施設が多く,臨床工学技士の勤務体制に依存していると考えられた。今後,われわれ臨床工学技士の立場からもCBP標準化に関与すべきと考えられた。