CRRT施行直前の血液検査項目から回路内凝固を予測し得る指標について検討した。2011年1月~2012年6月に久留米大学病院高度救命救急センターで加療した重症敗血症患者43例を対象とした。24時間以内に回路内凝固をきたした凝固群(16例)と36時間以上回路内凝固を生じなかった非凝固群(27例)に分類し2群間比較した。乳酸値,血小板数,TAT値で有意差を認め,以上3項目で多変量解析を行うと,乳酸値(オッズ比:2.333,95% CI:1.122-4.854,p=0.023),血小板数(オッズ比:0.802,95% CI:0.674-0.954,p=0.013),TAT値(オッズ比:0.860,95% CI:0.761-0.971,p=0.015)それぞれが回路内凝固の危険因子であった。CRRT開始時の乳酸値,血小板数,TAT値で,CRRT開始24時間以内の回路内凝固を予測し得る可能性がある。