2016 年 7 巻 1 号 p. 31-37
中空糸内径240μm,膜面積1.8m2のCH-1.8Wと中空糸内径200μm,膜面積2.1m2のBK-2.1Pのポリメチルメタクリレート材質の2種類を用いて,膜面積と中空糸内径の違いがフィルタのライフタイムと総蛋白吸着量に及ぼす影響を検討した。持続血液濾過を模擬した長時間in vitro実験を,血液流量100mL/min,補液・濾液流量10mL/minで施行した。TMPやAV差圧ははじめ安定したが,一定時間経過後から急激に上昇した。フィルタのライフタイムは,膜間圧力差(TMP)と中空糸内圧力損失(AV差圧)が200mmHgに達した時間,1時間あたりのTMPとAV差圧の変化が15mmHg/hr以上となった時間から評価したが,それらはCH-1.8WとBK-2.1Pでほぼ同じであった。一方,総蛋白吸着量はBK-2.1PがCH-1.8Wに比べ,有意に高値を示し,血中蛋白濃度の低下が有意に大きくなった。