日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
特徴的な所見を持つ稀な統合失調症の研究は「統合失調症の理解」に寄与するか ─副作用や染色体転座など具体例からの検討─
尾関 祐二藤井 久彌子
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 34 巻 4 号 p. 140-144

詳細
抄録

統合失調症への対処方法は進歩しているが未だ限界があり,統合失調症の病態を明らかにすることでそうした問題を解決できないかとの考えがある。筆者らは何らかの生物学的な特徴を伴い,その特徴が統合失調症の病態と関連する可能性がある現象を追うことで統合失調症の生物学的な病態を調べることができないかと考え,調査研究を行っている。ここでは染色体転座と抗精神病薬による副作用を手掛かりとした試みを紹介する。

著者関連情報
© 2023 日本生物学的精神医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top